米国の金貨と金貨の種類
米国の金貨について(過去に鋳造された流通用金貨)
現在、米国政府は、流通用の金貨を鋳造していませんが、過去には、以下の金貨が流通用として鋳造されていました。
1ドル金貨、2.5ドル金貨、4ドル金貨、5ドル金貨、10ドル金貨、20ドル金貨。
米国の金貨(1ドル金貨)
1ドル金貨は、米国史上、最も小さい金貨で、タイプI、タイプII、および タイプIIIの3つがある。
タイプIは、ゴールドラッシュの1849年から1854年まで鋳造されました。
重量は .0538 トロイオンス
純度は .900 または 21.6 カラット
直径: 13mm
米国の金貨(2.5ドル金貨)
2.5ドル金貨は、1840年から1907年まで鋳造されました。
重量が .1343 トロイオンス
純度は .900 または 21.6 カラット
直径は 17mm
米国の金貨(3ドル金貨)
3ドル金貨は、1854年から1889年の毎年鋳造されました。
アメリカで唯一の3ドル貨幣です。
重量は、5.015g
純度は、900/1000
直径が、20.5mm
米国の金貨(5ドル金貨)
5ドル金貨には、タイプIとタイプIIがあり、タイプIは、1866年から1908年まで鋳造され、タイプIIは、1908年から1929年まで鋳造されました。
タイプⅠ
重量は .26875 トロイオンス
純度 .900 または 21.6 カラット
直径は 21mm
タイプⅡ
重量は .26875 トロイオンス
純度 .900 または 21.6 カラット
直径は 21mmです。
米国の金貨(10ドル金貨)
10ドル金貨には、タイプIとタイプIIがあり、タイプIは、1866年から1907年まで鋳造され、タイプIIは、1907年から1933まで鋳造されました。
タイプⅠ、タイプⅡともに
重量は.5375 トロイオンス.、純度 .900 または 21.6 カラット
直径が 27mm です。
米国の金貨(20ドル金貨 ダブルイーグル)
20ドル金貨(ダブルイーグル)には、タイプⅠとタイプⅡがあります。
タイプⅠは、1850年から1866年まで鋳造され、タイプⅡは、1866年から1907年まで鋳造されました。
このコインは、アメリカコインの王様といわれるほど、図柄が細かく美しいコインです。
このコインの一部は、沈没船に積み込まれ、船とともに沈んだものがある。このような金貨は、ship wreck coinとして新たな価値がつけられています。
米国の金貨(20ドル金貨 セイントゴーデン)
20ドル金貨 (セイントゴーデン)は、1907年から1933年まで鋳造されました。
この金貨は、最も美しく、世界に最もよく知られた米国金貨といわれています。
また、1907年鋳造の少数だけが、深い刻印を施した、いわゆる、”ハイ・レリーフ”として、マニア垂涎の的となっています。
デザイナーは、オーギュスタス セイント ゴーデン氏
重量は .96750 オンス
純度 900/1000
直径は 34 mm
米国の金貨(4ドル金貨)
試験的に鋳造され、一般の流通に供されなかった金貨があります。
それは、4ドル金貨です。
通称は、その裏面に描かれた星にちなんで、ステラ金貨と呼ばれています。
この4ドル金貨の、あるタイプは、1879年にたった425枚しか鋳造されず、別のタイプは、1880年に10枚しか鋳造されませんでした。
地金型金貨
金貨には、さまざまな種類があります。
金貨とはつまり「金でできた貨幣」のことですから、その歴史は古く、紀元前にまでさかのぼることができます。
現代の目で見た場合、すべての金貨は2種類に分類することができます。
ひとつは地金型金貨、もうひとつは収集型金貨です。
このうち地金型金貨は一般に投資用金貨とも呼ばれているように、金の含有量が非常に高いことが特徴です。
あくまでも投資用金貨ですから、コンスタントに市場に流通していること、そしてその価格がデザインや細工の緻密さに関係なく金相場に連動して動くことも重要なポイントとなります。
代表的なものにメイプルリーフ金貨(カナダ)、パンダ金貨(中国)、ウィーン金貨(オーストリア)などがあります。
収集型金貨
収集型金貨とはオリンピックなどを記念して製造される金貨のことです。
発行枚数などの希少性や、デザインなどの美術性によって金貨の価値が決まるため、プレミアム価格が金貨の価値を大きく左右するものです。
2002年のワールドカップや地球博の記念金貨は額面は10000円だが、販売価格はそれより遙かに高く、収集型金貨の典型といえるでしょう。